日本ではもちろんですが、ebayでも「小西六のスプリングカメラ」は「マミヤ6」と並んで人気があるんですよね。
こういう蛇腹のカメラは、当時、持ち運びが便利だったとおじいちゃんが言っていましたが、初めて手にした時は見た目よりズッシリとしていたのでビックリしたのを覚えています。
これはパールIIIです!
ebayで輸出をしていると、蛇腹のクラシカルな雰囲気のカメラを好む人が多い事に気づくと思います。
しかし私が知っている日本人セラーは蛇腹のカメラに苦手意識がある方が多いような気がします。
とても精巧な作りですが、いたってシンプルなのでebayでフィルムカメラを輸出しようとしている人にはぜひ覚えていて欲しいカメラの一つです。
小西六(KONISHIROKU)パールの種類
コニカのパールシリーズは、ベビーパール、パール。パールII、パールIII、パールIVとたくさんあります。
一番新しい(?)PearlIVですら半世紀以上前に発売されています。
レンズはヘキサーを搭載していてとても素晴らしい写真が撮れます。
半世紀以上前に発売されていたものですからボロボロの個体はよく見かけます。
調整しないと使い物にならない物が多いですね。
しかしまだまだ「大事にされていたんだろうな〜」というカメラもたくさんあります。
新品みたいなものもありますし、ちょっと使い込まれているけど丁寧に手入れされているカメラはすごくいいですね。
カメラって不思議と愛着が湧くんですけど、他の人の愛着をカメラから感じ取ることができます。
車と一緒で、使う人の癖がついたりもしますから、ボロボロの捨てられたカメラを見るとちょっと胸が痛くなります。
Pearl(パール)IIIの使い方
まず一番多い質問が「レンズはどうやって出すんですか?」です(笑)。
ここのボタンを押すと前面にレンズが出現します。
はい、レンズが出てきましたね。
2番目に多い質問が「レンズはどうやって収納するんですか?」です(笑)。
はい、赤丸のところを優しくグッと押し込んでください。蛇腹が縮み収納できます。
チェックするところは距離と速度です。∞からfeetまで優しく回してみてください。古いものなので固くて重かったり、逆にスカスカで軽すぎたりする場合があります。
回るのであれば写真に影響はありませんが、快適に使えませんので適度にメンテナンスした方がいいでしょう。
ファインダーを覗きながら二重像が合致するか確認してください。
PearlIIIまではすごくファインダーが見にくいので頑張って合わせましょう(笑)。
IVからはちょっと合わせやすいです。
速度はBから500まであるので速度の変化があるか確かめましょう。
だいたいの体感で大丈夫とカメラ屋さんから教えていただきましたが、ある程度、高速になるとわかりませんよね。
チャージレバーはこれです。
これもね、優しく優しくチャージしてください。
だいたいレンズにチャージレバーが付いているカメラは、同じような作りです。
そしてシャッターはここです。やっとたどり着きました。
ファインダーを覗きながら左手の人差し指で押すところにちゃんと付いています。
これは何?と思いませんでしたか?
これはこんな風に立てることができます。
するとこんな感じでかっこよく置けるんですね〜。
マミヤ6にしてもそうですが、このスプリングカメラはレンズを簡単に外すことができます。手でくるくると回すだけです。レンズの清掃が簡単なので重宝します。
たまに固着して「うん」とも「すん」とも言わないレンズもありますけどね。
レンズの清掃をする時に気をつけて欲しいのが古いレンズは傷がつきやすいので優しく優しく拭いてください。
綺麗にするつもりが、あまり熱心にやりすぎるとコンディションを落としかねません。
ebayで輸出する時に気をつける事
結論から言いますと、現在のebayではコニカのPearlはほぼIIIかIVしか売れません。
仕入れはIIIかIVにしておいた方が無難です。これから先は、急にIIが人気出た!となる可能性もあるかもしれませんが、現状では売れていませんね。
パールIVは価格が上がりますので売れるまでに少し時間がかかるかもしれません。
IIIと比べると高価になっただけあって機能がグーンとよくなりました。
ebay輸出で気をつけることは「売れるカメラを売れるコンディションと金額で仕入れる」ということです。小西六のパールにしてもシリーズがあり、その中でも売れるシリーズと売れないシリーズがあります。
自分でリサーチして、「考える癖」をつけると仕入れの腕が上がりますよ!
まとめ
私は個人的に蛇腹のカメラって大好きです。
最初は見た目がただ可愛かったからですが今ではよく売れるし利益率も高いのでよく販売しています。某カメラ屋の社長はこのカメラを持って東京のビル街やカナダの自然を撮影しに行くと言っていました。
「蛇腹カメラはポケットに入れやすいからね。」と言っていましたが結構重い・・・。
私たち世代からすると重い、大きいと思いますが中判カメラのスタジオ機材に比べると、かなり小さいので「持ち運びに便利」と思われるのでしょうね。
価値観の違いを感じた一瞬でした。
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